あなたは他人の目が気になって仕方がないということはありませんか?
他人のことを意識するあまり、自分に自信がなくなったり、人とコミュニケーションをとることを躊躇してしまったり。
かつての私がそうでした。
他人を意識しすぎて周りに合わせ続けた結果、心身に不調をきたすようになりました。
なかなか暗闇から抜け出せないでいるとき、今回紹介する本と出会いました。本のおかげで少しだけ気持ちが楽になり、前へ進めるようになりました。
人と比較してしまう、人のことがうらやましく思える。そんな時はちょっと立ち止まって、本を開いてみてください。
嫌われる勇気
2013年に発行された人気の本なので、読んだことがある人も多いのではないでしょうか。
ビジネス雑誌などでも多く取り上げられ、本書で取り上げられているアドラー心理学は注目されるようになりました。
この本は自分に自信が持てず、容姿などに劣等感を持つ青年と哲学者との対話形式で進んでいきます。
自分に劣等感をもち悩んでいたとき、この本の1節に出会いました。
他者から「よい」と評価されるのではなく、自らの主観によって「わたしは他者に貢献できている」と思えること。
『嫌われる勇気』206頁より引用
私はそれまで他者のものさしによる評価をとても重視していました。しかしこの本に出会って、それが自分の行動を制限していることに気がつきました。
本の中には自分の行動のヒントになる言葉がたくさん出てくるため、購入後は何度も読み返し、気になるところには付箋を貼っています。
「他人と比較してしまう」人におすすめの1冊です。
心の傷を癒すカウンセリング366日
機能不全家族の中で育った人たち(アダルトチルドレン)に向けて書かれた本です。
1日1テーマずつ自分を肯定する言葉が書かれています。
もちろん毎日読んでもいいですし、自分の気になるところだけ読むことも可能です。
例えば「9月29日」のテーマは「自分が尊敬できる人の真似を」です。
自分が目標としている人間性、人間関係に到達する方法の一つは、自分が尊敬している人が、どのようにしてそういう人間になったのか調べて、それを真似してみることです。
『心の傷を癒すカウンセリング366日』273頁より引用
自分が得たいと思う人間性を、まったくもたない人、自分が軽蔑するような人の側はあまり長い間、うろつかないようにしましょう。
『心の傷を癒すカウンセリング366日』273頁より引用
アダルトチルドレン向けの本となっていますが、他人とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、人の顔色を伺ってヘトヘトになる人などにもおすすめしたいです。
文庫本なので持ち歩いて、気持ちを落ち着けたいというときに開くのもいいでしょう。
敏感すぎる自分を好きになれる本
精神科医が書いた本で、HSP(とても敏感な人)の人向けに書かれた本です。
HSPの特徴がわかりやすく書かれていて、敏感さによって感じる生きづらさへの対処法ものっています。
人とつき合うときは、自分と相手との間に「境界線」を意識
『敏感すぎる自分を好きになれる本』136頁より引用
ついつい他人に合わせすぎて疲れることがありませんか?相手の気持ちに左右され自分の気持ちを押し殺していませんか?
この本と出会って、自分が傷つきやすいのは弱いからではないと思えるようになりました。
もしまわりの変化によく気がついたり、他人の気分に左右されやすいのであれば、1度この本を手にとってみてください。
少しだけ生きるのが楽になります。
まとめ
今回紹介した本はそれぞれテーマは異なりますが、「他人の目が気になる」ということに焦点を当てると共通点があります。
それは「自分と他人との境界線を明確にし、課題ははっきりと分ける」ということです。
他人の目が気になる人は、つい他人の課題を自分のものとしてすりかえてしまいがちです。
行動や考え方を変えることは簡単なことではありませんが、自分の考え方のクセを意識することはできます。
本を手にとってみれば、あなたの問題を解決するヒントが見つかるかもしれません。
では。