メンタルヘルス

【うつ体験記】私がうつ病だった時に言われて嬉しかった言葉

少し前に「うつ病と妊娠」について書いたら、うつ病経験者の方や今も病院に通院しているという方からコメントをいただきました。

先も見えないし真っ暗闇だし辛いですよね。

私も10年間くらいは良くなったり悪くなったりを繰り返して、どん底の状態も経験しました。

今はあの頃のことが嘘のように平和です。「普通」に暮らせるようになるまで時間はかかったけれどたくさんの言葉に支えてもらいました。

今回は私がうつ病だった時に支えになった言葉をまとめてみました。

うつ病で苦しいときに言われて嬉しかった言葉

無理して笑わなくていいよ

社会人1年目の時、初めて心療内科で薬を出されました。

どうして自分がという気持ちや思うように体が動かないもどかしさ、仕事への不安など、私の心は整理がつかなくなっていました。

 

いつのまにか笑うことも忘れていました。

 

そんな時、大学時代の友人がかけてくれた言葉。

無理して笑わなくていいよ。今はまわりに甘えればいいじゃん。

笑えるようになったらまたまわりに返していけばいいんだよ。

 

甘え下手で周りに助けてと言えなかった私は友人のこの言葉で救われたし、もっと助けを求めてもいいのかなと思えるようになりました。

 

数年後、友人に再会してお礼を言うと、「そんなこと言ったっけ?」と笑っていました。たぶん何気なく言ったことなのかもしれません。

でもそれがまた嬉しかったです。

ソフトランディングでいこうな

休職中に上司からもらった1通のメールは今でも大切にとってあります。

もうすぐ復帰という時に復帰後の仕事を調整するため、上司が私の主治医に会うことになりました。

上司と主治医との話し合い終了後、一通のメールが届きました。

あまり無理せずにソフトランディングでいこうな

落ち着いたら飲みに行こう

 

直属の上司ではなくかなり上の役職の方だったのですがいつも声をかけてくれて、この時も私を気にかけてメールをくれました。

短い文章でも上司の思いが伝わるメールでした。

同じことは起こらないよ

一時期パニック症状に悩まされたときがありました。手の震えや過呼吸に襲われるのです。

いつそんな状態になるか常に不安でいっぱいでした。

ある時それを医師に相談すると返ってきたのがこの言葉です。

人は成長しているんだから同じことは起こらないよ

この言葉のおかげでだいぶ気持ちが軽くなりました。

 

主治医との会話でもう一つ印象に残っている言葉があります。

私が仕事で悩んでいて相談したときにかけられた言葉です。

一通り今悩んでいることを話して返ってきたのが「それは辛いね」というたったひと言でした。

そのひと言で本当に救われました。

辛いときに支えになった歌

落ち込んだとき、立ち止まってしまったとき、迷ったとき。

そばにいて励ましてもらったことも嬉しかったけれど、「これを聴いてみて」と歌をすすめてくれた人たちがいてそれも大きな支えになりました。

Bank Band『to U』

大学時代に一緒に旅した友人はいつも私の長電話に付き合ってくれていました。

電話がそろそろ終わろうというときに「一度聴いてみて」とおすすめしてくれたのが、Bank Bandの『to U』でした。

自分のことが好きになれず、もっと頑張らなくちゃと必死でもがいていた時期。

その歌をすすめてくれた理由がわかったから、この歌詞に触れた瞬間涙が止まらなくなりました。

この曲を聴いてあわてずにゆっくりいってもいいんだと思えました。

ゆず『雨と泪』

新卒で入社した会社の同期は、私の休職後にゆずの『雨と泪』という曲を教えてくれました。

毎日飛び込み営業をしていて何度も何度も同期の前で泣いていたあの頃。

「そんなに泣かなくていいよ」というフレーズから始まるこの歌は、当時の私にはぴったりの歌です。

平原綾香『スマイル スマイル』

「この曲を聴くとあなたを思い出す」と言って平原綾香の『スマイルスマイル』を教えてくれたのは、ずっと仕事の相談にのってくれていた職場の先輩。

 

たくさんの薬を飲みながら仕事へ行って人前では無理して笑顔を作っていました。

でも気がつくと全然笑えなくなっていたのです。

 

「まずは休んで元気になったら戻っておいで。待ってるから」

そう言って休職をすすめてくれました。

 

ちゃんと休んでまた笑えるようになったら戻ろうと思えたのは先輩の言葉とこの歌のおかげです。

 

この3曲は私にとって忘れられない曲で、聴くたびに大切な人たちのことを思い出します。

さいごに

これまで友人や上司の言葉に何度も助けられたし救われてきました。

不器用で働くたびに人間関係で傷つくことも多いです。

それでもこうしてなんとかやってきているのは人の支えがあるからで、人に傷つきながらも人に救われています。

 

これからは少しずつでも誰かにそうした言葉をかけられるように。そしていつかこの言葉が誰かにつながることを信じて。

これからもブログを書いていこうと思います。

では。