【旅行記】女ひとりでマニラへ旅してみた

みなさんはフィリピンやマニラと聞いてどんなことを想像しますか?

危険。治安が悪い。怖い。

調べてみるとそんな言葉がたくさんでてきます。

はたして本当に危険なのか。やはり治安は悪いのか。

これまで4回マニラを訪れた私の旅の記録と旅で感じたことをまとめてみました。

マニラ旅行のきっかけ

フィリピン1人旅もともとマニラが目的地ではなくマニラからバスで5時間ほどの場所へ行く予定でした。

ルソン島北部の海が見えるところでのどかな田舎町です。

そこへたどりつくにはマニラからバスに乗る必要があり、飛行機の到着時間などを考慮するとどうしてもマニラで1泊する必要があったのです。

どうせ1泊するなら観光しようとマニラを1人で歩くことを決めました。

学生時代に友人と一緒に歩いたことがあるものの1人になるとまた話は別です。

行く前はドキドキしてなかなか眠れませんでした。

出発から雰囲気が違っていたマニラ行き

マニラ1人旅マニラへは日本から約4時間ほど。近いし時差も少なく直行便もある。

でも旅行の選択肢としてはなかなかあがらないのが事実です。

マニラまでフィリピン航空を利用したときのこと。空港のチェックインカウンターは長蛇の列。そしてなかなか進まない。

前のほうを見たらみな大きな段ボールを抱えていました。

列に並ぶのは電化製品、カップラーメンなどいくつもの箱を抱えたフィリピン人女性たちでした。

マニラ行きは旅行者があまりおらず国へ帰省する人たちであふれていました。

久しぶりに家族に会える嬉しさでいっぱいの乗客たち。そして今からマニラへ乗り込むという緊張で変な汗をかいていた私。

その表情は対照的だったと思います。

いよいよマニラ到着、そして観光へ

無事にマニラへ到着し空港からホテルまではタクシーを利用しました。

一人でタクシーに乗るのは不安だったのですが、昼間の明るい時間だったため怖い思いをすることなく無事にホテルに到着しました。

 

ホテルに荷物を置いてさっそく観光へ。

といってもマニラの観光ポイントは限られています。メインの教会などを中心に歩いて回りました。

観光名所は少ないけれど教会はすごかった

マニラ観光

訪れたのはサン・オウガスティン教会。

地球の歩き方によると世界遺産に登録されたフィリピン最古の石造教会とのこと。

中では結婚式をやっていたので外から見学。

サン・オウガスティン教会

とにかく「シャンデリアが豪華!」。そのひと言につきます。

結婚式中のため外からの見学だったのですが、明らかにそこはマニラの町中とは別世界でした。

 

その後はマニラ大聖堂へ。

マニラ大聖堂マニラ大聖堂も歴史ある教会です。

写真だけ見るとまるでヨーロッパ!(ヨーロッパは行ったことがないけれど・・・)

歴史を感じる造りです。

マニラ大聖堂

観光客もそれほど多くなくこちらでも式をやっていました。

マニラ大聖堂

観光地ではあるものの(外には客引きのおじさんもいます)教会の中はとても静かで厳かな雰囲気。

ステンドグラスがとにかく美しく何時間でも見ていられそうでした。

 

歴史ある教会が人々の生活にしっかりと根づいていること。それが少しだけうらやましく思えました。

普段は宗教を意識することがないですが、フィリピンを訪れると神様を感じずにはいられません。

それくらいマニラ大聖堂には人を惹きつける力があるように思えました。

マニラの街角で食事に困る

観光というミッションをクリアしたものの次に困ったのは食事です。

フィリピンにはあまり屋台がないのです。

タイなどではいつも屋台ですませていたのですがマニラではそれらしい店は見つけられず・・・。

仕方なくファーストフードですませました。

フィリピンではファーストフードと言えばジョリビーが有名ですが、私はChowkingという中華系のお店が好きです。

マニラ観光

味は・・・。

前に他のものを注文したときはそこそこおいしかった記憶があるのですが、これは微妙でした。

ちなみにマニラには大きいショッピングモールがいくつかありその中に飲食店も入っているので、困ったときはそこへ行くようにしました。

 

ショッピングモール内で見つけたtaho(タホ)というデザート。

マニラ1人旅

豆腐に甘い黒蜜のようなシロップがかかっているデザートでフィリピンのローカルフードです。

フィリピンの町中では朝になるとtaho売りが見られるのですが、残念ながら朝に弱い私はいまだに町中でtaho売りを見かけたことがありません。

ドキドキのジプニー初体験

マニラ観光翌日、バスで移動するためにホテルからバスターミナルへ行くことにしました。

おとなしくタクシーで移動すればいいものを、なんとなくジプニー(ジープを改造したもので現地の人の移動手段になっている)で行ってみることに。

ちなみにこのジプニーは降りるところまで来たら自分で合図をしなくてはいけません。

バスターミナルの場所もわからず困っていると、一緒に乗っていた江戸っ子母さんのような人が声をかけてくれました。

途中で乗り換えがあったのですが母さんは「こっちよ」と一緒についてきてくれます。

車内で「どこから来たの?」と母さんに聞かれました。

 

コ、コリア・・・

 

母さん、ごめんなさい。

日本人というとだましてくる人がいるのではと不安だったのでとっさに嘘をついてしまいました。(フィリピンは韓国からの旅行客が多く日本人旅行者は珍しかったのです)

結局江戸っ子母さんは最後までいい人で、バスターミナルに到着すると私が乗るバスまで案内してくれました。

 

マニラで庶民の足でもあるジプニーに乗り人の優しさにも触れて、私のマニラのイメージは少しずつ変わっていきました。

マニラで買ったお土産

フィリピンに行くたびに悩むのがお土産選びです。

タイなどではかわいい雑貨もすぐ見つかりお土産選びに悩むことがないのですが、マニラではあまり見つけられず。(北部のバギオに行ったときは安くてかわいいバッグが売っていました)

3回目の渡航あたりから周囲へ「お土産は買ってこない」宣言をするようになりました。

それでもキリスト教のお国柄、天使のかわいい置物を販売しているお店もあります。

こちらの天使の置物。マニラの教会近くの店でひとめぼれして購入したものです。

天使の置物木彫りで温かみがあって見ると穏やかな気持ちになれます。

10年くらい前に購入したものですが今でも大切に飾ってあり、わが家の守り神のような存在になりつつあります。

さいごに

最初は緊張しっぱなしだったマニラの1人歩き。

店の前にライフルを持った人がいたり、客引きのおやじたちがあやしい雰囲気だったり、ストリートチルドレンが多かったりとドキドキしたのも事実です。(写真があまりないのもそんな理由です)

でもマニラにはまた来たいと思わせてくれる何かがありました。

何よりも歴史ある教会は「ここへ来てよかった」と思わせるパワーがあり、熱心に祈る人々の姿はそれだけで心打たれました。

フィリピンの人たちの明るさと教会での姿。そのギャップにハっとさせられるのです。

 

これからマニラへ行く人がいるとしたら、高価なものを持ち歩かずあやしい人にもついていかない、そして路地裏などを歩かないようにアドバイスしたいです。

でも何よりも一番伝えたいのは・・・

思ったほど危険ではないし、教会やマニラ湾の夕日、そしてフィリピンの人たちの笑顔に触れたらきっとフィリピンが好きになると思います。

観光地としてはメジャーではないし、マニラだけを渡航目的にすると退屈するかもしれませんが、少し足をのばせば豊かな自然や人々の笑顔に出会えます。

そんな素敵な出会いの前にちょっとドキドキするマニラ旅もなかなかいいものですよ。

では。

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