旅の指さし会話帳を持って旅をしよう

旅に出て言葉の壁にぶつかったことはありますか?

インターネットが主流ではない頃は、多くの旅行者が現地の人とのコミュニケーションに苦労していました。

今では多くの人がスマホを持つようになり、アプリなどでも簡単に翻訳できるようになり、コミュニケーションの問題は解決されつつあります。

ところでみなさんは「指さし会話帳」をご存知ですか。

本屋さんの旅行本コーナーに並んでいて、目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。かわいいイラストが描かれた会話本は長年旅行者に愛されています。

言葉の壁があってもコミュニケーションがとれることを教えてくれた指さし会話帳。

今回は私が長年愛用している「指さし会話帳」を使った感想やメリットを紹介します。

指さし会話帳とは

「旅の指さし会話帳」は情報センター出版局から出版されているイラスト入りの外国語会話帳です。

かわいいイラストと外国語、そしてその読み方が併記されているので、その単語を指さしながら会話を進めることができます。

旅行で必要な移動や宿泊、食事に関する言葉だけでなく、趣味や芸能人の情報まで幅広く掲載されています。

ちなみに第一号はタイ語の指さし会話帳で、1998年に刊行されました。

指さし会話帳の使い方

参照:旅の指さし会話帳ホームページ

話したい単語を話し相手に見せながら発音します。相手は文字と発音を確認できるので確実に通じます。旅の指さし会話帳ホームページより引用

例えばタイ語などは声調があるため、発音が非常に難しい言葉です。

カタカナ表記をそのまま読むだけでは伝わらないことも多く、旅行者が現地の言葉を話すのは簡単なことではありません。

そんなときにこの指さし会話帳を使えば、イラストとタイ語表記があるため、現地の人と会話をすることができます。

旅行中はあまり使わない?

実は私は指さし会話帳の長年のファンですが、観光旅行であまり使用したことがありません。

というのもたいていの観光地では英語が通じるため、会話に困ったことがないのです。

ではどんな時に活用していたかというと、海外でボランティアなどに参加して、児童養護施設や学校などを訪問する時によく利用していました。

イラスト入りなので小さな子でも関心を持ってくれるし、本をきっかけに会話をすることができます。

マレーシアではこの本を使い、同年代の子と恋愛トークで盛り上がりました。

意外な場所で大活躍だった

旅行者に長年愛されている指さし会話帳ですが、実はこれまで多くの人道支援の場でも活躍してきました。

2004年に自衛隊がイラクに派遣された際は、現地の子どもたちとのコミュニケーションに指さし会話帳が使用されました。

またスマトラ島沖地震では日本赤十字社が被災者支援でこの指さし会話帳を使用しています。

こんな人におすすめ

海外でボランティアツアーに参加する人

ボランティアツアーなどに参加する人にはぜひ持っていってほしいです。

こういったツアーでは、貴重品やスマートフォンは盗難の恐れがあるため、厳重に管理するよう指導されます。

アプリやネットの翻訳機能が使えない場面が多いですが、この本であれば持ち歩いても問題ないですし、何より現地の人との会話が盛り上がります。

特に子どもたちと交流する機会がある人はこの本を使いながら、好きな食べ物や趣味などを聞けば、きっと子どもたちも喜ぶと思います。

日本に来た外国人と交流したい人

2020年に東京オリンピックを控え、外国語をマスターしようと頑張っている人は多いでしょう。

でも言葉はわからないけれど、日本に来た人たちをもてなしたいし、交流したいという人もいるのでは?

そんな人はぜひ指さし会話帳を使ってみてください。

お互いの言葉がわからなくても、この会話帳があれば会話ができるし笑顔になれます。

復興支援や被災地支援で利用されてきた指さし会話帳は、きっと東京オリンピックでも活躍するはずです。

さいごに

海外ではWi-Fiのつながる場所も多く、言葉の面では不便さをあまり感じなくなってきました。

それでも私がこの本を愛してやまないのは、本を夢中でめくるフィリピンの女の子やイラストを指さしながらたくさん話しかけてくれたタイの少年の顔が浮かぶからかもしれません。

あなたも指さし会話帳を持って旅に出てみませんか。

アナログだけれど、本をきっかけに生まれるコミュニケーションはきっと誰かを笑顔にしてくれるはずです。

 

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